工業省、ウボンラーチャタニー工業団地建設に青信号、NEEC政策に一致、タイの貿易やCLMVとの競争に有益と自信、フルスケールの国際的な商品輸送センターとするための支援を準備
Mr. ウットム サーワナーヨン工業相によると、同省は、ウボンラーチャタニー インダストリー株式会社及びシンルンルアングループが、タイ工業団地公社(IEAT)と共に計画を提出した、ウボンラーチャタニー工業団地建設を検討したと述べた。社会開発、土地開発、そして国内外のSME事業者にとって効率的な生産拠点としての有効性を見越しており、東北部特別経済区又は(NEEC:Northern Economic Corridor)設置政策にも一致していることを、検討の理由としている。
工業省は、今回の実施が製品生産やサービスのコスト削減となり、タイのCLMV市場での競争に向けた整備の後押しになると自信を示した。また、本プロジェクトには、国際的な商品輸送センターとするための助けとなる複線鉄道とウボンラーチャタニー空港により、ラオス、カンボジア、ベトナム、中国の4カ国の取引をつなぐことができるルートがある。更に、バンコクや東部の港から各地への輸送をより便利にしてくれる重要な国境通過点でもある。
工業副相のMr. ソムチャーイ ハーンヒランは、ウボンラーチャターニー工業団地用地、2,303ライの都市計画における色分類について、現在100%緑色から紫色に改正するよう、建設・都市計画局に命じた、と述べた。新時代の自動車産業、農業及びバイオテクノロジー産業、食品加工業といった、様々な業種の工業を受け入れるため、としている。現時点では、建設・都市計画局が進める色分類改正の手続きは、8段階中3段階に達しているという。委員会が、都市計画を検討し土地検討の改正が完了した上で、仏暦2562年(西暦2019年)半ばころに4段階目のステップに入り、省令が出る。そこから、更に1年半ほどを要する環境影響評価報告書(EIA)の作成が始まり、その過程を経て建設設計に着手するため、仏暦2564年(西暦2021年)に開始できると見られている。
ウボンラーチャタニー工業団地では、食品加工産業、農業およびバイオテクノロジー産業、更には特にロボットとオートメーションシステムといったターゲット産業(S-curve)の開発及び建設に力を入れていく。それらが、タイと近隣諸国から需要がある製品のためだ。また、観光産業や健康ツーリズム、 バイオ燃料とバイオケミストリー産業、機械の製造および保守、農業用機械センターなどの、その他の産業も付随して発生してくる。
本プロジェクトが貿易ルートを結ぶ可能性があることは、明らかである。この地域はレムチャバン港から約600キロメートル、ベトナムのダナン港から約550キロメートル、カンボジアのチョンチョムから約150キロメートル、カンボジアのチョーンサガムから約130 km、またカンボジアのチョーンアーンマーから約68キロの距離に位置している。このほか、アーンマー方面まで結ぶタイ側の道路の話もあるが、安全対策上の理由で開設できていない。しかし、道路が開設しアクセスが可能になれば、カンボジア経由でCat Lai港、ベトナム・ホーチミンにある大規模な港への輸送が、より便利になる。商品の南シナ海までの輸送経路が短くなり、投資家にとって有益となるだろう。
出典: https : //www.prachachat.net/economy/news-196221 http://www.tradelogistics.go.th